ご挨拶

柴田 剛徳
宮崎市郡医師会病院

さてこのたび、2022年1月28日(金)~1月29日(土)にJapan Calcification Club 2020を東京で開催させていただくこととなりました。

未曾有の災禍の中、日々問題に直面し少しでも発展できるようインターベンション治療を継続しております。

このInterventional Cardiologyの中では石灰化病変に対する治療はまだ解決できていない分野です。ステントデリバリー困難、ポリマーの破壊、拡張不十分、不完全密着、これらによりステント血栓症や再狭窄を引き起こす恐れがあります。また、デバルキングデバイスの有効性は理解できているものの、使用方法を誤ると致命的な結果になることがあります。これらは経験値が低く、よく学習されていないのが現状です。

少しでも多くの興味を持ったドクター、コメディカルに会場へ参加していただけるように、東京で開催することと致しました。二日間という時間に限りがありますが、1日は石灰化病変に対するPCIライブを行うこととしています。またオーディエンス一人ひとりの経験値が低くても共有できるように、エキスパートによるレクチャー、症例検討、会場からの質問もよく吸収しながら進行して少しでも理解していただけるよう努力して参りたいと考えています。さらにみんなで力を合わせて、日本の石灰化病変に対する治療を世界に発信していければと思います。

Interventional Cardiologyというフィールドの中で、医療に携わる全ての人間がプロフェッショナルとして力を合わせる時、個々の力は小さくても患者さんにとっては大きな力となり、患者さんのためのより良き医療につながると考えています。この理念のもと、J-CalCを推進してまいりたいと思います。

現在、事務局では多方面からご意見を賜わりながら鋭意準備を進めており、一人でも多くの方にご参加いただきたいと考えております。